2011年10月24日
木洩れ日の家で
10月21日まで桜坂劇場で上映されていた
木洩れ日の家で を観ました。
ワルシャワ郊外の森に佇む古い屋敷と
そこに住む 老婦人アニェラと 家族は愛犬フィラ
全編モノクロームの映像は
2人の穏やかに過ぎる時間と
題名のとおり 木々から洩れる光と 木洩れ日に包まれた家を
より印象的に映し出していました。
老婦人の穏やかに過ぎる静かな日々を描きながら
時々目を閉じて
若き日に 夫と幼い息子と暮らした輝いた時間に
思いを馳せるシーンは 少し切なく映るのですが
それでも、
プライド高くひとり誇らしく生きる姿は美しく,
女性として 憧れます。
91歳のアニェラを演じたポーランドの名女優
ダフタ・シャフラルスカは、撮影時、同じく91歳で
この作品で数々の主演女優賞を受賞されたそうです。
チャーミングで可愛らしく 凛とした強さと魅力的な表情に
魅かれて 老婦人ということを つい忘れてしまいます。
そして、もう一人の主人公 愛犬、
ボーダーコリーの フィラが 素晴らしい!!
91歳の老婦人と 若いフィラの躍動感のギャップも
印象的で
時々やんちゃが過ぎてしまうけど憎めない愛らしさ
助演女優賞を受賞されても いいのでは!!
と思うほど 本当に表情豊かで絶妙な演技
主演に負けず劣らぬ存在感です。
そして、最後のシーンで見せるフィラの切ない表情で
一気に涙腺が緩みました(;_;)
一人の女性の晩年を描きながら、切なさもあるけど
少しの寂しさも感じさせない 木洩れ日のように穏やかで
キラキラした気持ちにさせてくれる映画です。
Posted by halu at 20:18│Comments(0)
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